枠組みを物語る建築

ミジカド。この言葉を覚えているだろうか。一年前に友達に招待された友達の紹介で偶然行くことになったチャリティーコンサートの名前です。ハイチに学校をつくる。それがみんなの目標。今年は10/11(日)に横浜美術館で行われます。光栄なことに、今回その会場で、僕の作品が展示されることになりました。あの日をきっかけに代表の高岡さんに色々お話を伺って構想したものを、会場である横浜美術館のコンサートホールのロビーに展示します。

まだ見ぬハイチの学校のまわりに構想されたひとつながりの空間。
ハイチの人々が描く色彩豊かで独特の表情をもつ絵。
この国の文化であり、記憶であり、希望である絵。
それを蓄積し、ひたすら絵で埋め尽くされる空間。
子供達によって、どんな絵が描かれていくのか。
それこそまさに、セスラの志そのもの。

去年の日記→切実さとは
あの時とは少し考えは変わっていて、建築の可能性は決してテクニカルな部分だけにある(本当に全てがそうだとは思っていなかったけど、この日記ではその欠如に対する危機感を表現していますね)のではなくて、思考の仕方だとか、ある事物に対する枠組みのつくり方だとか、意味だとか、具体的な絵としてビジョンを示すことだとか、そういうところにあると思っている。そしてこの作品は、物語をつくったということに近い。一年前、若きアーティスト達に感動させてもらった自分が、微力ながらも今度は彼らと同じ側に立って、少しでも人の心を動かすことができれば、それはとても嬉しいこと。
コンサートの期間のみ、ほんの数時間の展示です。
コンサートにも足を運んでみてください。是非。
詳細→ミジカド2009

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