ミジカド09閉幕

横浜美術館で行われたチャリティーコンサートと展示が無事楽しく終わりました。
開場して最初のプログラム説明のときに今回の展示のことを言ってもらうなど、やっておくべき手回しがうまくいっておらず、それは反省。そういう仕込みは周到にしないとせっかく色んなことを考えて用意したものが十分に活かせられなくなる。
あのような場所で、建築のプロジェクトを伝えるために、じゃばらの絵本のような形式をとってパンフレットのように持ち帰ってもらう方法をとってみたが、それは見せ方として正解だったと思う。せっかく持ち帰っていただいたので、メールなどの反響がいただけたら嬉しいなあ。。
ひとつ気になったのは、会場の設営から展示物の管理、もののレイアウトに関して、致命的にデザインの思考が欠けていること。段取り含め。
ミュージシャンと色々話せておもしろかった。自分の周りにはあんまり本気で音楽やってる人がいなかったから。話してみるとやっぱり本質的なところは近い。作家についてとか、ものづくりの姿勢とか。音楽は乗り越えていくものだからあまり保存したくない。という言葉は新鮮だったけど。コンセプトではないんだ。彼にとっての音楽は。
目の前でかっこよく演奏する彼らの雄弁さと比べると、展示で建築をプレゼンする自分はちょっと分が悪いか。いやそんなことはない。ただ表現した空間の奇麗さとか、コンセプトを理解してもらった手応えは、確かに感じた。建築の想像力とか表現力で切り込もうというアプローチは、チャリティーコンサートという場所とプログラムに対して、結構いい刺激を与えられたのではないかな。
このアイデアが実際にハイチに送られるということなので、また人の心を動かすことができるといい。
打ち上げは合唱の嵐。乾杯も解散も全部合唱。ほんとに歌うのが好きなんだなこの人たちは。
こんな愉快なおじさんたちは始めてだ。色んな大人に出会えるのは刺激になる。素敵な大人がいっぱいいるんだ。若い人だけでも大人だけでもダメなんだな。

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