百年記念館展示室完成!!

百年記念館展示室の改修が、ほぼ完了した。
今日はその打ち上げ。
坂本先生のTTF建設に伴い、百年記念館の会議室機能をすべてTTFに移動し、その代わりに百年記念館を博物館として改修する手伝いを、半年くらいさせてもらっていた。複雑なレーザに関するパネルをつくったり、巨大な真空管の撮影をしたり、特に最後は日程もぎりぎりで、研究室の作業の合間をぬっての作業はストレスに感じることもなかったわけではないが、完成した展示室を見て喜びもひとしお。建築学科で、面発光レーザや水晶の反射角度について語れる人はなかなかいないだろう。春にはオープンらしいので、みんな一度は見に行ってもらいたい。今度ちゃんと写真を撮りに行かなくては。
塩崎さん行きつけの、新橋の居酒屋で一次会。料理も酒も本当に最高の店だった。色んな裏話から今の建築界についての話まで、研究室が違うと見方が違うのがおもしろくて、当たり前だと無批判に受け止めがちだったことが相対化され、はっとさせられる。都市を無批判に、楽観的に信じすぎてるのではないかという最近の塚本研の傾向は、自分自身少し戸惑いを感じていたし、都市とはなにかを再考するタイミングなのかもしれない。
二次会は銀座に移動。再開発で姿を消すかもしれないという、とあるバーへ。これがなんと渡辺力と剣持勇が1953年に内装デザインしたという老舗バー。とても居心地がいい、肩の力が抜けたようないいバランスのデザイン。明かりのデザインが、暗すぎず、明るすぎずの絶妙なバランスで、それが家具を効果的に照らしたり、空間に奥行きを与えていたと思ったけど、照明まで当時のままかは聞きそびれた。ちょっとはかわってるかもなあ。テーブルとか椅子もいちいちシャープで気をひかれる。どれも現役だという。いいデザインでちゃんとつくれば、60年くらいの年月はあっと言う間に超えてしまうんだ。
年上の大先輩に連れられて、銀座のバーもいい経験だったし、すごく楽しかった。自分が長男だからか、そして親父もなれなれしくできるきさくな父親というよりも、黙っておれの背中を見ろみたいな人だからか(笑)、年上やおにいちゃん的な人に甘えるのがどうも苦手だが、やっぱり大人はおもしろい。そしてひょいひょい都市を渡り歩いて、例えば今回のバーみたいに、名作といわれる空間に、いとも簡単にコミットしてしまえるあたり、東京はやめられないなあと、思ったりするのだ。

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