地元のためにできること、いや、自分が勝手にしたいこと



4日前に出張ででてきた親父と飲んだ。
親父は地元の釧路で医者をしている。地域医療のために戦う熱い医師だ。ニューヨークで出会ったある医師に共感し、エイズの予防啓発を目的とするイルファーという組織の地域支部、イルファー釧路を立ち上げ、地元の若いバンドたちに協力してもらったりしながら地域でイベントをやったり各地で講演をしたりしている。様々な人の支えを受けながら精力的に活動しているようだが、一方でこういう組織は常に新しい風を必要としている。マンネリ化してはいけないのだ。協力してくれた若いバンドのメンバーもいずれは釧路を離れてゆくだろう。持続性のあるループを作る必要がある。それは釧路のように若者が外へ出て行く地方都市において様々なレベルで必要なことだ。
自分のように釧路を離れ、どこかで何かを学んでいる者が、学んだことを活かしてイベントを盛り上げることはできないか。なんらかのイベントを新たに巻き起こすことはできないか。釧路の文化を担っているのは街の数少ない古着屋のおにいさんであったり、新たにカフェやバーを構えた若い人たちだったり、非常に小さいけれど、人と人が直接つながっていられるという小規模ならではの強度をもっている。地元で先生になって、たくさんの生徒とつながっている友もいる。そういう顔の見えるみんなのそれぞれの活動をつなぎとめるループをつくりだしながら、新たな釧路の、持続性のある文化を生み出すことはできないか。その必要性を勝手に感じ、何人かの仲間に連絡を取って、具体的な考え無しだが思いだけは伝えておいた。釧路は20万人都市。メディアもうまく使えばたった一つのイベントが全地域を巻き込んだムーヴメントを巻き起こす可能性がある。色んな分野で社会に出た仲間も、協力してくれるだろう。色んな人が交流できる場になることも期待したい。来年の夏に向けて構想を練っていこう。ライブ会場は港にある古い倉庫。そこにあるものを使って何ができるのか、色々イメージが湧く。音楽で、映像で、家具で、人間の振る舞いで、そこに参加する人たちと共にどんな空間をつくることができるのか、とてもチャレンジングで楽しみだ。

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