ヘアサロン BURROW

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札幌都心の雑居ビルの2階にあるヘアサロン。目指したのは以下の2点である。
1,確かな技術を持った美容師たちの創作の舞台としての仕事場=”atelier”であること
2,札幌を拠点に活躍するアーティスト,デザイナー,ショップなどによる文化的な発信・交流の場=”salon”であること
技術に自信を持つヘアサロンだからこそ、本当に必要なものだけを備えた質実で無駄のない、使いやすい空間をつくることに努め、そこに”salon”をいかに共存させるかを考えた。
深い奥行きの向こうに通りを眺める大きな窓をもつがらんとした空間を活かして、なるべく眺望を遮らないよう長手方向の壁際にセット面を等間隔に並べる。セット面間のバッファーは、ゲストの独立性を守るために必要な空白であるから、そこに少しの奥行きを与えて、”salon”としての真っ白な展示壁と展示台を挿入する。この空間はゲストの顔を柔らかく照らす面光源となり、またコンセントやドライヤーなどの必要な道具を最適に配置する余白としても働く。バックヤードに納められがちな調色スペースはU字型のカウンターとして表舞台に出した。調色作業は”atelier”にふさわしい作業であると思われたし、作業中の美容師がゲストへ目を配れるという利点もある。シャンプースペースはゲストどうしの視線を遮りつつ、美容師の視界を邪魔しないように斜めにカットした壁で囲むと、どことなく氷山のような佇まいとなった。それら異なるモノたちを、わずかにトーンの異なる数種類の白からライトグレーを用いて繊細にレイヤーを構成することで”atelier”と”salon”の世界を共存させている。彩度を極限まで落とした空間もまた、繊細なカラーを操る美容師への配慮である。

ヘアサロン BURROW

札幌都心の雑居ビルの2階にあるヘアサロン。目指したのは以下の2点である。
1,確かな技術を持った美容師たちの創作の舞台としての仕事場=”atelier”であること
2,札幌を拠点に活躍するアーティスト,デザイナー,ショップなどによる文化的な発信・交流の場=”salon”であること
技術に自信を持つヘアサロンだからこそ、本当に必要なものだけを備えた質実で無駄のない、使いやすい空間をつくることに努め、そこに”salon”をいかに共存させるかを考えた。
深い奥行きの向こうに通りを眺める大きな窓をもつがらんとした空間を活かして、なるべく眺望を遮らないよう長手方向の壁際にセット面を等間隔に並べる。セット面間のバッファーは、ゲストの独立性を守るために必要な空白であるから、そこに少しの奥行きを与えて、”salon”としての真っ白な展示壁と展示台を挿入する。この空間はゲストの顔を柔らかく照らす面光源となり、またコンセントやドライヤーなどの必要な道具を最適に配置する余白としても働く。バックヤードに納められがちな調色スペースはU字型のカウンターとして表舞台に出した。調色作業は”atelier”にふさわしい作業であると思われたし、作業中の美容師がゲストへ目を配れるという利点もある。シャンプースペースはゲストどうしの視線を遮りつつ、美容師の視界を邪魔しないように斜めにカットした壁で囲むと、どことなく氷山のような佇まいとなった。それら異なるモノたちを、わずかにトーンの異なる数種類の白からライトグレーを用いて繊細にレイヤーを構成することで”atelier”と”salon”の世界を共存させている。彩度を極限まで落とした空間もまた、繊細なカラーを操る美容師への配慮である。

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