Oプロジェクト
O project
北海道の自然豊かな生活を求めて移住した家族のための住宅である。公園の角に建つ木造枠組壁工法の住宅を改修増築する。施主は料理や食に関する自身の仕事をきっかけに、日々の暮らしの延長として、食と生活に関する様々な実験が行えるラボラトリーのような住宅を求めた。必要な機能を実現するために増築が必要と判断したが、公園の開放的な環境と、枠組壁工法住宅の閉鎖・均質性は相容れないように思えた。この本質的な環境のギャップを解消し、双方の良さを引き出すためには、公園と既存住宅をどちらも環境であると捉え、住宅の増築であり、かつ公園の増築でもあるという両義的なあり方を模索した。その結果、2つの環境に対して等価に建つような、2本の柱で支持されたRC造の躯体にたどり着いた。公園と既存住宅の距離感を調整すべく、床レベルはGL+1200に浮遊させ、屋根で庭を持ち上げた。それはまるで住宅と公園の双方に対するステージのような存在となり、異なる環境を鼓舞する。
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北海道の自然豊かな生活を求めて移住した家族のための住宅である。公園の角に建つ木造枠組壁工法の住宅を改修増築する。施主は料理や食に関する自身の仕事をきっかけに、日々の暮らしの延長として、食と生活に関する様々な実験が行えるラボラトリーのような住宅を求めた。必要な機能を実現するために増築が必要と判断したが、公園の開放的な環境と、枠組壁工法住宅の閉鎖・均質性は相容れないように思えた。この本質的な環境のギャップを解消し、双方の良さを引き出すためには、公園と既存住宅をどちらも環境であると捉え、住宅の増築であり、かつ公園の増築でもあるという両義的なあり方を模索した。その結果、2つの環境に対して等価に建つような、2本の柱で支持されたRC造の躯体にたどり着いた。公園と既存住宅の距離感を調整すべく、床レベルはGL+1200に浮遊させ、屋根で庭を持ち上げた。それはまるで住宅と公園の双方に対するステージのような存在となり、異なる環境を鼓舞する。




