ガレージ棟/サラブレッド牧場の建築群
北海道の新ひだか町にあるサラブレッド牧場/レースホース牧場内に計画しているガレージ。
スタッフが増えて牧草地の管理に手が行き届くようになり、堆肥撒きや草刈りをするトラクターとアタッチメントを収納するガレージが必要となった。スパンとコストのバランスから鉄骨造とし、北向きの高窓から採光して南側に雪を落とすシンプルな断面計画とした。ファサードには庇を大きく張り出して作業スペースをとり、建物ごしでも南側に開けた林の開放感を感じられるよう水平連窓を設けた。傷みやすい外壁の裾部分は交換できるよう、外壁材を上下に分割する納まりとして色を切り替え、必要寸法からどうしても縦長になってしまうプロポーションを調整している。ポリカーボネートで覆った庇は夕暮れ時に発光し街灯の代わりとなる。構造や下地が現しとなって風景の中で見えがかるのは本厩舎やパドックの家などと同じだが、その線材のリズムや密度が、大きな環境の中で生き物やモノの領域を囲いとる役割を果たしている。線材を塗装して強調しているのはそうした気づきによる。ガレージ棟/サラブレッド牧場の建築群
北海道の新ひだか町にあるサラブレッド牧場/レースホース牧場内に計画しているガレージ。
スタッフが増えて牧草地の管理に手が行き届くようになり、堆肥撒きや草刈りをするトラクターとアタッチメントを収納するガレージが必要となった。スパンとコストのバランスから鉄骨造とし、北向きの高窓から採光して南側に雪を落とすシンプルな断面計画とした。ファサードには庇を大きく張り出して作業スペースをとり、建物ごしでも南側に開けた林の開放感を感じられるよう水平連窓を設けた。傷みやすい外壁の裾部分は交換できるよう、外壁材を上下に分割する納まりとして色を切り替え、必要寸法からどうしても縦長になってしまうプロポーションを調整している。ポリカーボネートで覆った庇は夕暮れ時に発光し街灯の代わりとなる。構造や下地が現しとなって風景の中で見えがかるのは本厩舎やパドックの家などと同じだが、その線材のリズムや密度が、大きな環境の中で生き物やモノの領域を囲いとる役割を果たしている。線材を塗装して強調しているのはそうした気づきによる。
