丘のまち交流館"bi.yell"
「トップライトをもつ大屋根」は、北方圏の柔らかな自然光を室内に導き、水平ルーバーで拡散した光は、刻々と変化する光の領域をつくる。「既存鉄骨フレーム」に貫入し、ルーバーを介さず大屋根と直結する「筒状の空間」は、2階に必要な機能を与え、各プログラムと空間をゆるやかに分節しつつ、相互の多様な繋がりを生む。その一部は中空になっていて、2階床を貫通し1階ギャラリーに自然光を導いている。1階にたつ「自立する石壁」は、構造的に独立したもので、既存躯体に荷重をかけることなく「既存鉄骨フレーム」の内外に立ち上がっている。美瑛町の原風景のひとつである石蔵の空間体験とその記憶を受け継ぎながら、まちとの新たな関係をつくる。
このように、この建築は、「既存鉄骨フレーム」「トップライトをもつ大屋根」「自立する石壁」「筒状の空間」の4つの自律した構成要素の重ね合わせによってつくられている。しかし、部分が無機的に併置されるのではなく、全体が自律した部分の有機的な纏まりとして成立し、多様な空間の表情の中に部分から全体を感じさせること、さらに、利用者の活動やまちの景観と豊かな関係を築き、建物の向こう側に新たな世界の広がりを期待させ、人々の想像力を刺激する空間の奥行きのようなものをつくることを意図した。
共同設計:小澤丈夫 菊池規雄
写真:No.01~51 阿野太一
丘のまち交流館"bi.yell"
「トップライトをもつ大屋根」は、北方圏の柔らかな自然光を室内に導き、水平ルーバーで拡散した光は、刻々と変化する光の領域をつくる。「既存鉄骨フレーム」に貫入し、ルーバーを介さず大屋根と直結する「筒状の空間」は、2階に必要な機能を与え、各プログラムと空間をゆるやかに分節しつつ、相互の多様な繋がりを生む。その一部は中空になっていて、2階床を貫通し1階ギャラリーに自然光を導いている。1階にたつ「自立する石壁」は、構造的に独立したもので、既存躯体に荷重をかけることなく「既存鉄骨フレーム」の内外に立ち上がっている。美瑛町の原風景のひとつである石蔵の空間体験とその記憶を受け継ぎながら、まちとの新たな関係をつくる。
このように、この建築は、「既存鉄骨フレーム」「トップライトをもつ大屋根」「自立する石壁」「筒状の空間」の4つの自律した構成要素の重ね合わせによってつくられている。しかし、部分が無機的に併置されるのではなく、全体が自律した部分の有機的な纏まりとして成立し、多様な空間の表情の中に部分から全体を感じさせること、さらに、利用者の活動やまちの景観と豊かな関係を築き、建物の向こう側に新たな世界の広がりを期待させ、人々の想像力を刺激する空間の奥行きのようなものをつくることを意図した。
共同設計:小澤丈夫 菊池規雄
写真:No.01~51 阿野太一