"Time" Approach to a shrine
郡山の酒蔵、仁井田本家のプロジェクトのひとつ。裏山である松林を登ったところにある八天宮への道。
元々は舗装されていない原っぱと、丸太で組んだ階段の道であったが、雨天のあとは道がぬかるみ、丸太の階段も滑って危険なため、お客さんが安全にお参りできるように整備をする必要があった。
元の道は足元に色々な草や花が思い思いに茂っていて、その手付かずの状態は魅力的だった。その場所に、人が分け入って進むことで草木が倒され、やがて獣道のような幾筋かの道ができる。草を分け入って祠を目指す体験は、裏山と対話しているようであり、なんだか素朴で楽しい。そこで、そうした自由度のある原っぱの道を最大限に残し(舗装せず)、元々の道と共存するように、それとは異なる新たなルートを設計し、石を敷いた。
新たなルートは、木立を避けるよう迂回しながら進むので、進む向きが大きく変わったり、視界が急に開けたり、道が2つに分かれたりとこれまでの道の体験とは大きく異なって感じられる。こうすることで人は、新しい環境の魅力を発見し、裏山や祠とより親密な関係を築くことができるのではないか。
"Time" Approach to a shrine
郡山の酒蔵、仁井田本家のプロジェクトのひとつ。裏山である松林を登ったところにある八天宮への道。
元々は舗装されていない原っぱと、丸太で組んだ階段の道であったが、雨天のあとは道がぬかるみ、丸太の階段も滑って危険なため、お客さんが安全にお参りできるように整備をする必要があった。
元の道は足元に色々な草や花が思い思いに茂っていて、その手付かずの状態は魅力的だった。その場所に、人が分け入って進むことで草木が倒され、やがて獣道のような幾筋かの道ができる。草を分け入って祠を目指す体験は、裏山と対話しているようであり、なんだか素朴で楽しい。そこで、そうした自由度のある原っぱの道を最大限に残し(舗装せず)、元々の道と共存するように、それとは異なる新たなルートを設計し、石を敷いた。
新たなルートは、木立を避けるよう迂回しながら進むので、進む向きが大きく変わったり、視界が急に開けたり、道が2つに分かれたりとこれまでの道の体験とは大きく異なって感じられる。こうすることで人は、新しい環境の魅力を発見し、裏山や祠とより親密な関係を築くことができるのではないか。